THE BACKYARD PITCH GRANT

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少し時間が経ってしまいましたが、先日、写真家の岡原功祐さんが主催するPITCH GRANTに参加してきました。

PITCH GRANTは、写真プロジェクトとそれを聴衆に届ける優れたプレゼンテーション(ピッチ)をした35歳以下の写真家及び写真を使った作品制作をしているアーティストを支援するグラント(助成金)として創設され、そのプレゼンテーションが9月21日に京都の青蓮院門跡将軍青龍殿にて開催されました。(THE BACKYARD WEBより引用)

岡原さんは僕と同い年で、写真集の出版や各国の美術館、ギャラリー、アートフェアでも作品が紹介されている尊敬すべき写真家のひとりです。長年パリで活動をされていましたが、2018年に帰国され、今は京都を拠点に活動されています。

パリの時代から注目している岡原さんが立ち上げた今回のグラントは、僕の興味を一層高まらせ、819として微力ながら支援をさせていただくことにしました。

参加してみてより一層の興味が高まり、支援を続けようと思ったのは、このようなグラントをギャラリーや財団などではなく、岡原さんのような写真家が立ち上げたというところです。私のようなギャラリーの人間やディレクターなどではなく写真家である岡原さんが立ち上げたことにより、業界内での利害関係(良くも悪くも)を作ることよりも、フラットで公正な環境で若手写真家の成長を促すものになるのではないかと感じられたからでした。

また、このグラントを通して若手写真家への支援だけではなく、男女平等やセクハラ・パワハラ、社会貢献への意識など、これからの日本を考える上での重要な課題や問題にも言及され、メッセージを発信しています。写真を通じて、このようなことにも目を向けていく、いや写真の世界にいるからこそ、僕たちはこのようなことに目を向けていかなければならないという強いメッセージを受け取ることができます。

819が、このグラントを支援する最大の理由はここにあります。

写真やギャラリーを通じて、この社会の課題や問題に目を向け、考え、何かしらのアクションを起こしていく。ギャラリーとしての利益追及だけではなく、社会と繋がり、何かしらの貢献をギャラリーや個人としても目指していく。岡原さんが発信されているメッセージに賛同した一番の理由は、このような思いからです。

今年、1回目の開催でしたが来年も開催も決定しているようなので、当ギャラリーは微力でも支援を続けることができればと思います。

当日のプレゼンテーションの模様は、写遊百珍hypernekoことタシロさんが詳しくレポートされていますので、こちらをぜひ。

【写真イベント】R2.9/21_THE BACKYARD_PITCH GRANT 最終公開審査 @将軍塚青龍殿 – 写遊百珍 /