■写真展概要

名称  : 【大きな物語の歴史ー闘争1966〜】

会期  :  2024年8月20日(火)〜25日(日) 13:00〜19:00(最終日は18:00まで) 入場無料 会期中無休

【大きな物語の歴史ー闘争1966〜】                                   

1966年から千葉県の三里塚で繰り広げられた、新東京国際空港(現・成田国際空港)建設反対運動の歴史を示したものである。「三里塚闘争」と言い表されたその運動は、当時の学生運動や新左翼の活動家が関与、加担した事で過激化し、死者を出す惨事と化した。70年代以降、横行する過激な運動への反感が、大衆の間で抱かれた一方、更に運動が先鋭化し、テロ・ゲリラが多発した。90年代には、政府と空港反対派との対話により、反対派住民の大半が旗を降ろしたが、今でも一部住人や支援者が闘争を継続している。

1979年、哲学者ジャン=フランソワ・リオタールは、マルクス主義などの既存の知的体系を「大きな物語」として批判し、ポストモダン時代の到来を先見した。だが奇妙な事に、未だ「大きな物語」は再生産され、現在でも生き残っている。むしろその影響力が徐徐に増しているのではないだろうか。そのメタ物語の是非はさておき、現代に生きる私達はその「物語=歴史」を批評的に分析する必要性があるのではないか。

変容した風景と、闘争時代の風景の間には歴史的「距離」がある。
その距離とカメラ/写真というレイヤーを媒介して見ることで、一種の批評性が獲得できるのではないかと考えた。
それは「物語=歴史」を風景を通じて見る事により、次世代に繋ぐという意味での「問い」を投げかけるという事である。

■関西という土地性について

この展覧会は神戸という地で行われるが、三里塚闘争と関連がある地域でもある。
当時、運動の支援者が全国にいる状況で、関西はその一大拠点であった。
神戸近辺だと淡路島が、または大阪府西成地区における労働運動との連帯が特筆するに値するであろう。
神戸という地で「三里塚闘争」をテーマに展覧会を開催するという事は、半世紀前の歴史を再検証するという意味で重要であると考えている。

■アーティスト・プロフィール 

佐方 晴登 Haruto Sakata

2000年 京都府生まれ 愛知県育ち
2018~2020年 名古屋ビジュアルアーツ写真学科 作家専攻
2020~2022年 都内レンタル撮影スタジオ アシスタントとして勤務
2023年~ トーテムポールフォトギャラリー運営メンバー

[主な展示]
個展
2020年 Inuyama-佐方晴登写真展 / Studio coote gallery / 大阪府
2022年 Dead. But not dead. / Alt_Medium / 東京都
2023年 壊死するフウケイ / Totem Pole Photo Gallery / 東京都
2023年 大きな物語の歴史 / Totem Pole Photo Gallery / 東京都
2024年 壊死するフウケイII〜風景の変奏 / Totem Pole Photo Gallery / 東京都
2024年 壊死する風景 / 十月 (新宿ゴールデン街バー) / 東京都

グループ展 / フォトフェスティバル
2019年 フォトふれ Next project exhibition / 東川町国際写真フェスティバル / 北海道東川町

https://www.instagram.com/wabi8